読書シンドローム~北海道大学を卒業し公務員になったが、自分が何をしたいのかわからず人生という道に迷っています~

本が好きで、年間100冊以上本を読んでいます。好きな本を中心に紹介していきます(*^o^*) 病的に本が好きな方、是非読んでください(*^-^*)

カミュ『異邦人』~不条理文学へようこそ~

 

《あらすじ》

母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。

 判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。

 通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、不条理の認識を極度に追求したカミュの代表作。ー新潮文庫より

 

あらすじを読んで、どんな感想を持ちました?

 

私は、「え?なにこの主人公、サイコパスなの?」って思いました。笑

 

母親が死んだ次の日に、女の子と海水浴に行って、映画みて爆笑って。もぉこの時点で結構やばいですよね。笑

 

母親が死んだこと完全に忘れてるとしかおもえないですよね。笑

 

そして、海で会った人を「太陽がまぶしかった」という理由で殺してしまうって相当頭おかしいですよね。笑

 

「むしゃくしゃしてやった」とかじゃないですからね。そこらへんの通り魔と一緒にしてはいけないですよ。笑

 

もし、殺人の動機が「むしゃくしゃしてやった」だとしたら、ここまでの文学的価値はなかったんじゃないですかね?笑

 

今まで、色々な殺人犯がいましたけど、動機が「太陽のせい」なんていう人はいないですよね。

 

「太陽のせい」という発想がすごいですよね。

 

「安倍のせい」なんかより、格段にセンスがいいですよね。笑

 

そして、極めつけは判決で死刑を言い渡されても、「自分は幸せだった」と死刑を受け入れてしまうんですよ。

 

もぉ意味が分からないを通り越して、このムルソー君、手に負えないですよね。笑

 

どうしつけたらこんな人間に育ってしまうのか、親の顔が見てみたいもんですね。

 

あ、お母さん亡くなってましたね・・・(苦笑)

 

《この小説の面白さとは!?》

この全く理解も共感できない主人公が出てきますが、この小説のどこが面白いのか、私なりに考えてみました。

 

【面白さ① 自分とは全く違うものに対する興味】

 

みなさん、異性に興味ありますか?ありますよね?

同性が好きな人もいますが、異性が好きな人も沢山いますよね?

 

なんで異性に惹かれるか知っていますか?

 

それは、異性は、自分にないもの(〇っぱい)とか自分が欲しいもの(お金)を持っているからですよ!笑

 

利害が一致していて、非常にわかりやすいですね。笑

 

〇っぱいお金は等価ですからね・・・

  

自分にないものを持っている人に、自分と全く違うタイプの人に惹かれるように、遺伝子にプログラムされているんですよ。きっと。

 

なので、自分と明らかに思考回路の違う、そして、全く別の生き物であるムルソー君に惹かれてしまうんだと思います。

 

この訳の分からない生物は、どんなことを考え、どんな言葉を発し、どんな行動をとるかを知りたくて、ドンドン読み進めてしまいます。

 

どれだけ読んでも、全く理解できませんが、こんなに理解のできない人間もいるということを理解できるはずです。

 

【面白さ② ムルソー君のユーモア】

これは、私だけが感じることかもしれませんが、主人公のムルソー君の言動が、ツボといいますか、なんかクスっと笑ってしまうことがあるんですよ。

 

言動が意味分からなさ過ぎて私の脳が

 

ムルソー君の言動は冗談だ。ただ、ふざけているだけで、これは彼特有のユーモアだ、笑え!」

 

と誤った命令を出してしまい、結果的に私が笑ってしまうんですよ。

 

って意味わからないですね。笑

 

ムルソー君のこといえないですね。笑

 

すごく坦々としている文体が、とぼけているような感じがして、本気なのか冗談なのか分からなくなり、脳が混乱してしまうんですね。笑

 

本当に、思考回路が他の人とかなり変わっていますから、どれだけ変か、どれだけイカレているか、確認してみてください。

 

きっと、衝撃をうけるはずです。

 

 

【面白さ③ 中村文則の文体に酷似してる!】

これは、読んですぐに気が付きました。

 

中村文則ファンは気づくと思いますが、中村文則さんはカミュ『異邦人』の文体にかなりの影響を受けています。

 

とぼけているのか真面目なのかわからないような変わった主人公も中村文則さんの小説の主人公そっくりです。

 

読んですぐこのことに気づいてすごく嬉しかったことを覚えています( *´艸`)

 

自分の好きな作家が影響を受けている小説や作家に出会った時って、好きな作家のルーツを見つけた感じがして、少しだけ好きな作家に近づけた気がして嬉しいですよね(*^-^*)

 

変態ですかね?笑

 

私だけじゃないですよね?

 

他にも変態な方いますよね?笑

 

中村文則ファンで、『異邦人』を読んでいない方は是非読んでみてください。

 

中村文則さんの小説が好きな人は絶対『異邦人』を好きになりますよ♬

 

《異邦人ってどんな意味!?》

最後に、異邦人の意味を簡単に説明したいと思います。

 

異邦人とは、「異なる邦(くに)の人」から「外国人」「別の地域、社会から来た人」を指します。

 

ここでは、今までさんざん語ってきたように、「他の人とは明らかに異なる人」という解釈でよいのではないでしょうか?

 

『異邦人』を読めば、主人公ムルソー君のことを一生忘れられないはずです。

 

実生活で、どんなに変な人に会っても、「ムルソー君ほど変じゃないからまだましだ」と思えてしまうでしょう。笑

 

上司や取引先がムルソー君でないことを幸運に思うはずです。笑

 

ムルソー君を知れば、人に対して寛大になれます。

 

そして、ムルソー君と比べたら、自分はあまりに普通であることを思いしらされるはずです。笑

 

ムルソー君を通して、自分というものを見つめ直してはいかがでしょうか?